RECOHO

-Recommend a book-

神の起源

 神の起源 J・T・ブラナン SBcreative

  南極で発見された不可思議な遺体。現代的な防寒着を装着している一方で、死亡した年代は4万年前と推測された。謎の組織による隠蔽工作により、ただ一人の生き残りとなった調査チームリーダーのリンは真実に辿り着くことはできるのか…

 『あらすじ』

南極で気候調査をしていたNASAのチームが、氷の中から男の遺体を発見した。見かけこそ現代人と変わりなかったが、防寒服らしき衣類には誰も見たことのない複雑な繊維が使われていた。埋もれていた地層から推測すると、男が死んだのは4万年前。この事実をNASAに報告すると、なぜかアメリカ陸軍が遺体の回収に現れる。調査チーム全員も帰国を命じられるが、その途上でヘリが爆発。リーダーのリンを除く全員が謀殺される――。彼らを亡き者にしてまで謎の勢力が守ろうとする秘密とは何か? 謎の組織の正体とは?

出典:https://www.sbcr.jp/product/4797371789/

 

 

神の起源(上) (ソフトバンク文庫)

神の起源(上) (ソフトバンク文庫)


神の起源(下) (ソフトバンク文庫)

神の起源(下) (ソフトバンク文庫)

 Xファイルやダヴィンチコードのように、真実と陰謀の攻防を描いた作品。主人公のリンと元夫であるマット、二人の逃走劇も見所。特に、最新テクノロジーを駆使して追跡する部隊を、かつて培った技術で逃れていくマット。そんな彼の意外な過去も興味深い。

 アクションを挟みつつ、真実に迫りながらストーリーは進んでいくので、上下巻だが重たい感じはしない。事件の核心に迫るミステリーの部分は、一つ一つ物語に沿って、明かされていくので、テンポ良く読んでいける。こういったジャンルの作品を選ぶときに、重厚なストーリーより、軽快なストーリーをサクッと読みたい気分のときにいいかもしれない!