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鯨の王 藤崎慎吾

 鯨の王 藤崎慎吾〈文春文庫〉

 小笠原諸島の深海で発見された巨大鯨の骨。未だかつてない新種との出会い、その可能性を探る鯨類学者だが、サルベージされた骨を何者かに盗まれてしまう。一方では、マリアナ海峡で運用中の米海軍原潜が襲撃され、乗組員の不審死が起こる。これはテロか未知の脅威か。今、深海で何が起きているのか…。

鯨の王

鯨の王

鯨の王 (文春文庫)

鯨の王 (文春文庫)

 

  世界最大級の哺乳類であるクジラ。彼らの生態系や太古からどのように進化してきたのか。豊富な科学知識によって描かれる姿は、好奇心を刺激される。巻末には、著者と主人公のモデルになった鯨類学者との対談があり、小説としてのフィクション部分と現実での可能性や進化について話題は、作品をより楽しめるスパイスになっている。

 《キーワード》

  • 不思議な深海の魅力
  • 生物の進化
  • 科学知識
  • バディの絆
  • 未知との遭遇
  • ティールの細かさ
  • 海洋エンターテインメント

 深海の魅力の生命の神秘!それをグッと体感できる作品!!進化の不思議や未知の世界が明らかになる過程は必見。主人公とバディになる人物の関係性の変化や、様々な登場人物の思惑が面白い。海洋汚染の問題などもテーマとして扱いながら堅苦しい雰囲気はなく、アクションなどもあり読み易い作品。

 《こんな作品もオススメ!》

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